いびきの原因と改善法や治療法は?病気のサイン?
2016/10/19

http://www.zenyaku.co.jp/k-1ban/file/ibiki/index.html
自分がいびきをかいていると知って恥ずかしい思いをした事はありませんか?
公共機関に乗っていて、ついウトウトしていびきをかいていた!
恋人に聞かれてしまって一緒に寝るのが怖くなってしまった!
いびきでいろんなエピソードがありそうですね。
そもそもいびきってどうやってかいているのでしょうか?
それは、気道が何らかの原因で狭くなり、そこを空気が通ろうとすると抵抗が大きくなって、粘膜が振動することで音が生じます。
この振動する音が「いびき」です。
つまり、いびきの大きな原因は気道狭窄(気道がせまくなっていること)なのです。
できることならいびきはかきたくないですね。
自分自身や周りにいびきをかく人はいませんか?
放置しておくと、思わぬ病気のサインを見逃してしまうかもしれません。
自分のいびきの原因をしっかり把握して、対策・改善方法を実践してみましょう。
これからさまざまないびきについてご紹介します。
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いびきの原因
①首まわりや舌に脂肪がついている
太っていることで首のまわりや舌に脂肪がつき、気道が狭くなっています。
太っていなくても運動不足などで、首のまわりに脂肪が付いている人は注意が必要です。
二重あごの人が分かりやすい例です。赤ちゃんもいびきをかきますよね。
②鼻がつまっている
鼻がつまっていることで寝ている間に口呼吸を行います。
口呼吸を行うと鼻呼吸のときに比べ気道が狭くなるため、空気抵抗が大きくなりいびきをかきます。
③扁桃腺が大きい
肥満でもなく鼻もつまってないのにいびきをかく人は、扁桃腺の肥大が関係している可能性があります。
一般的には幼少期に大きくなり、中学生頃から小さくなっていきます。
しかし、大きくなる程度には個人差があり、大人になってからも大きいままだったり、
細菌感染などにより再び大きくなる人もいます。
扁桃腺が肥大していると気道狭窄になりいびきの原因となるのです。
④顎(あご)が小さい
近年、固い食べ物を避けるため噛む力が弱くなってしまい、顎が小さくなっている人が増えています。
顎が小さいということは、噛む力が弱く顎まわりの筋力も弱いということになります。
筋力が弱いと舌を支えきれず、気道が狭くなりいびきをかきます。
⑤女性ホルモンの減少
いびきをかく人の割合は男性24%、女性10%となっていますが、
60代に限定した統計では男性60%、女性45%と女性の割合が大きく増えています。
これは女性ホルモンが大きく関わっている結果です。
女性ホルモンには舌を支える筋肉(オトガイ筋)を緊張させる作用があり気道を広く保つことができるため、男性に比べ女性のほうがいびきをかきにくいと言われています。
しかし、女性ホルモンは更年期から分泌量が急激に減少し、気道を広く保つことができなくなるため、いびきをかく女性が増えるというわけです。
⑥その他(アルコール・ストレス・睡眠薬)
いびきにも一過性のものがあり、原因としてアルコールの摂取と睡眠薬の使用が挙げられます。
アルコールや睡眠薬を飲むと筋弛緩作用が働き、全身の筋肉が緩みます。
また、ストレスや疲れが溜まっていると深い眠りになるため筋肉が緩みやすくなります。
筋肉が緩むと舌が喉の奥に落ち込み、気道が狭くなるためにいびきをかきやすくなります。
普段いびきをかかない人や、かいても気にならない程度の人でも、アルコールや睡眠薬を飲んだ日の夜や深い眠りの日はいびきがうるさくなるのは、このような要因からなるものです。
こんないびきは病気のサイン!?
睡眠時に慢性的・長期的にいびきをかいている場合は注意が必要です。
また、大いびきの後、呼吸がしばらく止まり心配して見ていると再びいびきがはじまる。
このような事が毎晩、繰り返し起こると「睡眠時無呼吸症候群」という病気の可能性があるので、早めに医療機関を受診しましょう。
いつもはいびきをかかないのに、急にいびきをかき始めた時も注意が必要です。
大きな病気が隠れている可能性があります。脳血管障害などで意識障害を起こすと、舌がのどに落ち込んでいびきをかくことがあります。目覚めているときに発作が起きればわかりやすいのですが、眠っているときに脳卒中などが起きても気づきにくいものです。
一緒に寝ている人の急ないびきに気づいた時は、体を軽くつねるなどして刺激してみましょう。
普段からいびきをかく人は脳卒中のいびきとの区別がつけにくいかもしれません。
手遅れになる前にいびきを改善してみてはいかがですか?
いびきの対策・改善方法

https://welq.jp/17818
①首まわりや舌に脂肪がついている
脂肪が原因のいびきを解消するためには、ダイエットです。
脂肪を落とし、首まわりの筋肉を鍛えるような運動やマッサージを行うことが重要です。
しかし、脂肪を落とすのも筋肉を付けるのも時間がかかり、すぐに効果が出るわけではありません。
個人差はありますが、最も簡単で効果が出やすい方法は横向きに寝る事です。
枕を自分に合ったものに変えるのも効果があります。
また、マウスピースや鼻マスク(CPAP)等を使用して気道を確保する方法もあります。
②鼻がつまっている
鼻のつまりが一時的でいびきもひどくなければ、鼻腔拡張テープを鼻に貼って寝るだけで改善されます。
鼻腔拡張テープに似たもので、いびき防止テープがあります。これは、鼻と口にテープを貼り、睡眠時の口呼吸を防いでくれます。
また、鼻孔に少量滴下するだけで鼻粘膜を潤し、鼻の通りが良くなり口呼吸を防ぐものもあります。
③扁桃腺が大きい
細菌感染し、扁桃腺が腫れるのを予防するには、日ごろから手洗いうがいをして免疫力を高め、喉を乾燥から守るためにマスク等を使用しましょう。
常に扁桃腺が肥大している人は受診をお勧めします。
④顎(あご)が小さい
顎は自分ではどうにもできないことなので、受診をお勧めします。
一時的な対策としてマウスピースを使用する方法もあります。
⑤女性ホルモンの減少
女性ホルモンの減少の影響で低下した筋力を鍛えるのが効果的です。
次に紹介する「いびき体操」を実践してみてはいかがでしょう。
いびき対策の筋トレ!「いびき体操」
舌を支える筋肉(オトガイ筋)を鍛え、気道を確保することでいびき対策になります。
これには「いびき体操」が効果的です。
1.舌を前に出す→元に戻す
2.唇の裏に舌を添わせて円を描くように動かす
3.舌を持ち上げる→元に戻す
4.舌をそり返す→元に戻す
5.口をすぼめる→元に戻す
6.口に指を入れてすぼめる(指は外に向かってすぼめる力に抵抗するように)
7.口角をつりあげる(片方ずつ)
*注意事項*
- できるだけゆっくり、無理しないで
- 1回3セットから
- 1日3回 朝昼晩
- 口は大きく開けなくてよい
- やりすぎて舌や顎を痛めないように
急激な効果は期待できませんが、毎日続けることで筋肉は鍛えられます。
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病院での治療法

http://shiraitodai.byoinnavi.jp/pc/
たかがいびきで病院にいくなんて・・と思う方もいるとおもいますが、病院で治療ができる場合もあります。
〈鼻づまりがひどい場合〉耳鼻咽喉科
手術として高周波ラジオ波による治療があります。
治療費は約5000円程度で済みます。(3割負担の場合)
〈扁桃腺が肥大している場合〉耳鼻咽喉科
手術で扁桃腺を切除します。
一般的に入院日数は1週間~10日前後で費用は約15万円程度です。(3割負担の場合)
〈顎が小さい場合〉口腔外科
いびきが軽度な場合はマウスピースを使用する治療法があります。
マウスピースには舌を前に引き出すタイプ(TRD)と、顎を前に引き出すタイプ(PMA)の2種類がありますが、現在は顎を前に引き出すタイプ(PMA)が主流です。
根本的な治療には、顎の骨を前に伸ばしていく骨延長術と呼ばれる手術があります。
手術には入院が必要となり全身麻酔で行います。手術費用は約40万円程度(3割負担の場合)と、時間もお金もかかります。
〈睡眠薬を服用している場合〉内科・精神科
睡眠薬にはベンゾジアゼピン系の薬があり、これはリラックス効果を促すため筋肉が緩みいびきをかきやすくします。
主治医にロゼレム錠に変更してもらえないか相談してみましょう。ロゼレムはメラトニンと同じ作用があり自然な睡眠を誘発し、筋肉には影響しません。
ただ、ロゼレムは抗うつ剤の一部と一緒に服用することができないので注意が必要です。
いびき対策・改善グッズ
ダイエットをして首まわりの脂肪が落ちるまで、筋トレして筋力がつくまで、対策・改善グッズを使ってみるのも一つの方法です。いくつか紹介します。
マウスピース
ドラッグストアで購入が可能な安価なものから、歯科医師で患者さんに合わせて作成してもらう1つ10万円以上する効果なものまで様々です。
鼻マスク(CPAP)
CPAPとはContinuous Positive Airway Pressureの略で、カタカナで「シーパップ」と言われます。
寝ているときに鼻マスクを装着し、空気を送り込んで気道を押し広げて喉の塞がりを防ぎ、いびきを予防します。
医師の診断が必要で、病院から月額5000円程度(3割負担の場合)でレンタルできます。
マウスピースも鼻マスク(CPAP)もいびきの原因を取り除くわけではないため、使用中に肥満の解消や首まわりの筋肉を鍛えることが重要です。
鼻腔拡張テープ
鼻に貼って寝るだけです。
トラッグストアで20枚500円程度で購入できます。
【商品名:ブリーズライト】等
いびき防止薬
鼻孔に少量滴下します。
【商品名:アンスノール】等
「いびきラボ」 「いびきをかきますか?」
これはスマホアプリです。寝た時間から起きた時間までのいびきを録音し、「いびきスコア」として数値化し、いびきの対策や要因まで教えてくれるものです。
自分のいびきを聞いて、改善されたか確認することもできます。
録音した音声データをメールに添付して送ることができるので、医師にいびきの状態を聞いてもらうことも可能です。
まとめ
いびきにはさまざまな原因があり、対策や治療法も違うことが分かりました。
まずは、自分のいびきの原因を知り、それに合った対策を行うことが大切です。
自分のいびきに悩む人も、他人のいびきに悩まされる人も、病気を心配しないで安心して眠りたいものです。ぐっすり寝て、翌朝スッキリ目覚められるといいですね。
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