バラにつく害虫の種類は?対策、予防と駆除方法
バラが害虫や病気などが多い植物
バラは美しい花の代表格ですが、バラは害虫や病気が多い花です。
何かと手がかかるバラですが、園芸の奥深さを楽しむことができる花でもありますね。
バラにつく害虫対策や予防や駆除について、詳しくお伝えいたします。
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バラにつく主な害虫の種類と発生時期
主な害虫によって起こるバラの状態と害虫の発生時期をまとめています。
バラは大変土壌や環境の影響を受けやすいため、日頃のお手入れと観察が重要です。
害虫を発見したら、すぐに対処することがバラを守るための手段です。
害虫は捕殺・駆除、卵は潰す・取り除く、被害を拡大させないために葉や蕾を取り除く必要が出てきます。
成虫を見かけたら、どこかに産卵していると考えて間違いありません。
食欲が旺盛な幼虫が多く一晩で大きな被害になることもあります。
幼虫が小さいうちは葉裏に隠れていることが多いのも見つけるポイントです。
ご紹介する以外の害虫が来ることもあります。
害虫名 | 目安になるバラの状態 | 発生時期 |
コガネムシ | 成虫は花や蕾の食害
幼虫は根の食害 |
通年 |
ヨトウムシ | 蕾に穴、花の食害 | 5月~10月 |
ダニ類 | 葉がかすりやクモの糸状 | 7月~9月 |
アブラムシ | バラの養分を吸収 | 4月~6月、
10月~11月 |
スリップス類(アザミウマ) | バラの花が茶色に変色 | 4月~10月 |
チュウレンジバチ | 葉の著しい食害 | 5月~7月 |
カミキリムシ | 幼虫が根や茎の食害 | 5月~8月 |
バラゾウムシ | 蕾が干からびる | 4月~7月 |
バラシロカイガラムシ | バラの枝に白く寄生 | 通年 |
シャクトリムシ | 葉などの食害 | 4月~10月 |
バラにつく害虫の薬剤による駆除方法
バラの害虫に対しては、薬剤は効果があります。
使用にあたっては、用法用量や肌に付着や散布中に吸引しないように注意してください。
薬剤の散布にあたっては、近隣の方の迷惑にならないよう配慮も必要です。
薬剤は一例ですので参考になさって下さい。
害虫名 | 薬剤名 |
コガネムシ | 成虫はスミチオンなど
幼虫はダイアジノン粒を散布 |
ヨトウムシ | ベニカX・アファームなど |
ダニ類 | ケルセン・ダニトロン・ダニカットなど |
アブラムシ | オルトラン・ベニカX・アドマイヤーなど |
スリップス類 | オルトラン・スミチオンなど |
チュウレンジバチ | ベニカX・オルトラン・パダン2000など |
カミキリムシ | 幼虫にはテッポウダンなど
成虫はパダン2000など |
バラゾウムシ | オルトラン・ベニカXなど |
バラシロカイガラムシ | 冬は石灰硫黄合剤、
他季節はアプロード・スプラサイド |
シャクトリムシ | オルトランなど |
バラは害虫だけでなく病気にも注意
害虫がつきやすい環境にあるという事は、病気にもなりやすいといえるでしょう。
バラの病気 | 発生しやすい時期 | 薬剤 |
黒星病 | 6月~10月 | ダコニールなど |
うどんこ病 | 4月~7月 | サルバトーレMEなど |
灰色かび病 | 6月~7月中旬 | サブロールなど |
べと病 | 4月~6月初旬 | ダコニールなど |
スス病 | 6月中旬~10月 | ダコニールなど |
枝枯れ病 | 5月~7月 | ベンレートなど |
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無農薬!薬剤を使わずに害虫や病気を予防する方法
薬剤に不安や抵抗がある方もおられると思います。
無農薬で害虫や病気を予防する方法をご紹介します。
【せっけん液】
水1ℓに対して、せっけんが5~10グラムを溶かしたもの ・アブラムシやハダニに効果が期待 |
【唐辛子チンキ】
唐辛子(ハーブでも可)を無水エタノールなどに漬ける。時々撹拌しながら2、3週間かけて唐辛子エキスを抽出する。水1ℓ(木酢も可)に対して大匙1混ぜたものを散布 ・全般的な害虫駆除・病気予防が期待 ※木酢など臭いの強いものが、周囲の方の迷惑にならないようご配慮下さい。 |
【ハーブや花香の煮汁】
除虫菊、サントリナ、ナスタチウム、ドクダミなどを煮出した汁に、せっけん液を混ぜて散布 ・全般的な害虫忌避が期待 |
まとめ
バラの害虫対策は、予防に始まり、害虫の発生しやすい季節は観察が重要ですね。
バラはデリケートな花ですが、手間ひまかけただけ見事な美しい花を咲かせるでしょう。
害虫が出るという事はバラ対策と同時に、土壌や環境のチェックも必要です。
これから増える害虫に備えて、大切なバラを守る準備をさらに強化されることをおすすめします。
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