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正月飾りの種類とその意味は?玄関には何を飾るの?

   

悩む!玄関の正月飾りは何を飾るの?

正月飾りの種類はたくさんありますが、その意味するところまで詳しく知らない方が多いですよね。

何かと簡略化される現代ですが、正月飾りに隠されたその意味について知ることは

日本人でよかったなあと再認識されるのではないでしょうか?

来年は歳神様をお迎えしてよい一年にしてみませんか?

意外と知っているようで知らない玄関の正月飾りをクローズアップしてご紹介していきます。

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玄関に飾ってもよい正月飾りの種類

玄関に飾って、お正月を晴々と迎えたいところです。

地域によっては変わる部分もありますが、一般的な知識として知っておくと便利ですよね。

玄関に飾って良いとされる正月飾りがこちらになります。

【玄関に飾る正月飾りの種類】

◆門松・松飾
◆注連縄(しめ縄)・注連飾り(しめ飾り)
◆鏡餅
◆輪〆飾り・輪飾り(輪じめ)

 

こちらのタイプの中から各家庭に合ったものを選び、飾り付けましょう。

疑問!正月飾りを玄関に飾る理由とは

正月飾りは年の始めに、歳神様を家にお迎えするために飾りつけをします。

歳神様は地域によっても呼び名が変わり、年神様・歳徳様・正月様と呼ばれています。

この神様は1年の幸せと実りをもたらす、「新年の神様」です。

玄関に正月飾りを飾る理由はその飾りを目印に歳神様が降りてくるとされているからなのです。

門松・松飾の意味と飾る場所

門松や松飾は1対になっています。

この飾りは主に松や竹、梅で構成されており、

最近では見た目の良さから椿をあしらったものなど、さまざまなタイプの門松や松飾が流通していますね。

門松・松飾を正月に飾る風習が定着したのは、平安時代末期ごろです。

松の木の梢に神が宿ると信じられており、そこに歳神様を迎えて祀るという意味合いがあります。

使用される松竹梅、それぞれに意味があります。

は1年中枯れない常緑樹で神が宿る木

はグングンと伸びる成長の速さから生命の象徴

は年の始まりが喜ばしいことであるとされています。

【飾る場所】
玄関や門の両脇に配置して飾ります。

注連縄・注連縄飾りの意味と飾る場所

漢字で書くと、一見何の飾りなのかわかりませんが「しめ縄」と読みます。

注連縄の「しめ」は神がいる場所を表しており、

しめ縄を張った境から内側神様を祀る神聖な場所であることを意味しています。

災厄がもたらされても、しめ縄を境にして、

神聖な場所に災厄が入り込むことを食い止める役目を果たすとされています。

日本神話では・・・

『弟の悪行に天照大神がお怒りになって天岩戸に閉じ籠ってしまったために、

闇となった世の中では、悪い神様が出てきて悪さをするようになっていました。

あの手この手で天照大神が天岩戸から御出でになるように策を講じたところ、

天照大神が御出でになられたのです。

再び天照大神が天岩戸に籠ってしまわないようにする為に、

しめ縄で戸を塞いだのです。』

こちらは有名な話で語り継がれていますよね。

しめ縄には清浄な場所と現世(仏教では不浄とされます)の境界線を示す役割があるのです。

東日本は「玉飾り」、西日本では「ごぼう注連縄」が玄関向きとされています。

ごぼう注連縄は太いほうが右側に来るように飾り付けるのが一般的です。

伊勢神宮やその周辺では逆向きに飾り付ける風習があるそうですよ。

【飾る場所】
玄関ドアの中央に飾ります。

鏡餅の意味

昔の鏡が丸くて平たいものであったことから名前が由来しており、

鏡餅はお餅を重ねて飾ることから「1年を重ねてめでたく飾る」や「家庭円満」を意味しています。

地域によって玄関に飾らない地域もあるようですが、旧家では玄関の隣にある土間にある内玄関には、

神棚があるのが一般的で、鏡餅をお供えしているのが普通でした。

この風習からも、玄関に鏡餅を飾っても非礼には一切当たりませんのでご安心くださいね。

歳神様や火の神様、水の神様などすべての神様へのお供え物ですので、

床の間だけではなく各お部屋に飾りつけてよいとされていますので柔軟に対応したいところです。

実は飾り付ける鏡餅の大きさは一番大きくするのが玄関です。

玄関>仏壇・神棚>台所・トイレ・各部屋の順に鏡餅の大きさが変わるので注意しましょう。

【飾る場所】
玄関内側のスペースに飾ります。

輪〆飾り・輪飾りの意味

輪〆飾り・輪飾りは他に「輪じめ」とも呼ばれています。

注連縄を簡略化したものにあたります。

輪じめは「和(輪)で1年を締める」意味も持っています。

注連縄がない場合には、輪〆飾りや輪飾りを玄関に飾りつけをします。

他にも水の神様がおられる、風呂・トイレ・水道・水道管などの水回り、

火の神様がおられる台所や各部屋の入口に飾り付けます。

【飾る場所】
玄関のドアノブなどかかる場所に飾り付けます。

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正月飾りのよく見る素材にも意味がある

正月飾りで使われている素材にも意味があるのをご存知ですか?

この意味を知ることによって、何気なく飾り付けていた正月飾りやお正月への思いが変わってくるのではないでしょうか。

橙(だいだい):みかんではありません。

橙は実が熟しても落ちることがないので、縁起が良く代々(橙)栄えるから「子孫繁栄」を意味します。

串柿:柿は長寿の木で幸せをかき集める、または嘉来と呼び、喜び幸せが来ることを指す縁起ものです。

鏡餅に使う際に柿を串に刺しますが、両端に2個ずつ、中央に6個で「外はニコニコ(2個2個)中はむつまじく(6個)」や、

両端が1個ずつ、中央に5個で「一人、一人が(1個1個)、しあわせに(5個)」という意味があります。

ゆずり葉:ゆずり葉は常緑樹で年中、緑が絶えることがないことから子供が立派に育ち、

親の跡目を譲り受け代々に渡って栄えることを意味します。

昆布:喜ぶを昆布とかけてよろこ(ん)ぶです。縁起を担いでいるのですね。

裏白:名前の通り葉の後ろが白く、後ろ黒さがないことから清廉潔白を意味します。清らかな心であることです。

 ◆紙垂(かみしで・しで):これは神社やしめ縄などでみるピラピラした紙のことです。

作り方に幾通りかの流派があるようですが、名前の由来は紙がし垂れていることかからこのように呼ばれています。

紙垂は神の降臨する場の神聖・清浄を意味します。

南天:梅の代わりに使うことがあります。南天は魔除けを意味します。

喪中の正月飾りはどうするの?

喪中の正月飾りについての一般的な考え方についてご紹介します。

喪中は鏡餅を除く、正月飾りやおせちは一切行わないのが主流です。

しかしながら、お正月は本来、歳神様を祀る行事であるので歳神様へのお供えとして鏡餅だけをお供えします。

忌中の場合には正月飾りは一切執り行いません。

これについては地域柄もありますので、年長者に聞くなどしてその地域の風習に従うことが望ましいでしょう。

玄関の正月飾りの飾る期間は?処分は?

玄関に正月飾りを飾る期間は

12月28日~1月7日までとされています。※地域によって異なります。

日付にも意味があります。

29日は「二重苦」で語呂が悪く、30日は「旧暦の31日にあたる」ため縁起が悪いとされています。

31日は「一夜飾り」と呼ばれ葬儀の時の飾り方で縁起が良くないとされています。

1月7日まで玄関に正月飾りを飾るのは7日が「七草粥」の日で1年の邪気払いをする日に当たります。

邪気を取り払ってから、正月飾りを外すのがよいとされています。

お正月が終わったからとさっさと外してしまわず、伝統に則った趣を大切にしたいものですね。

処分はどんど焼きや自宅で清めて焼却する方法、手順に則り清めてから正月飾りだけでゴミに出す方法があります。

まとめ

正月飾りの種類と意味についてご紹介してきました。

その意味を噛みしめながら、正しい飾りつけで、

気持ちよく歳神様をお迎えして気持ちの良いスタートをしたいところですね。

2017年もより良い一年になられますようにお祈り申し上げます。

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