愛情不足の子供の行動の特徴とは?どんなサインを出す?
愛情とはどんな形をしていると思いますか?
丸い形?それとも三角?はたまた四角でしょうか?
それは誰にもわかりません。
愛情は人によって形を変えるもの、そして目に見えないものだからです。
しかし共通して言えるのは心を温かくさせるものということでしょうか。
目に見えない愛情ですが、これは人にとってなくてはならないものです。
これがなくなってしまうと心身を脅かすほどの恐ろしいことになってしまいます。
特に顕著にその影響がみられるのは子供です。
子供は敏感です。些細な違いにも反応します。
子供は人という生き物の成長過程において最も心身ともに成長を遂げる時期になります。
そんな大切な時に愛情が欠ける、もしくは失われてしまったらどうなってしまうのでしょうか?
以下に愛情不足になった子供の行動について述べていきます。
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目次
愛情不足が引き起こす行動とは?
子供は愛情が足りないと感じた時、本能的にSOSのサインを出します。
いろいろな形で親に助けを求めます。
それを上手く読み取れなかった場合、以下の行動を起こすようになります。
夜泣きやおねしょをする
愛情が不足した子供は不安、寂しさなどから夜泣きやおねしょをするようになります。
これを単に困ったことと簡単に片付けてはいけません。
不安から起こしてしまう行動なので叱るのは逆効果です。
怒りは愛情でしょうか?
いいえ、そうではありません。
ただ怒るのは言葉の暴力です。
そこに愛情はありません。
温かく見守る、側にいることを根気よく教えるのが大事です。
コミュニケーションが苦手になる
これは家庭より外の生活、例えば保育園などでの集団生活でよく見られます。
友達と上手く関わることができずに暴力という形で無理矢理コミュニケーションを図ろうとします。
あるいは誰とも関わらずに一人で過ごし、結果冷めた子供になることがあります。
精神発達の遅れ
イギリスの小児科医ジョン・ボウルビィがアタッチメント理論で人の精神発達は幼い頃・・・3歳までの環境が重要だと言っています。
これをきっかけに日本でも3歳児神話が根付いており、十分な愛情を3歳まではつきっきりで注がなければ子供の発達に異常を招くと言われています。
自尊心がない
自分を誇りに感じたり、値打ちがあると思う性質を自尊心と呼びます。
愛情不足になるとこの自尊心が持てないと言われています。
自尊心は親が子を思う心で作られます。
何の思いもない心では育たないのです。
怒るにしても褒めるにしても何故そうするのか、きちんと訳を話してから行わないと受動的な性格、または過信し過ぎる性格と歪な状態になってしまうことがあります。
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愛情不足の子供が出すサイン
愛情が足りないと子供はSOSサインを出すのは冒頭でも述べた通りですが、それには子供の口に出せない辛い気持ちが色濃く現れます。
愛情不足の度合いによってSOSのサインは変わります。
初期の段階で現れるのは「甘える」行動です。
「抱っこして」とスキンシップをせがんでくるうちはまだ大丈夫だと言えます。
しかし自分の望む愛情が得られないと親を困らせるようになります。
「怒りでもいいから自分を見て欲しい」そんな思いが問題行動となって現れるのです。
それでも愛情不足が解消されないと、「爪をかじる」「ゆびをしゃぶる」「髪の毛を抜く」などの行為が無意識に出てきます。
子供は強い不安を感じると手を口に持っていきやすい傾向にあります。
言葉に出せないストレスが爪をかじったりする行為に繋がっていきます。
さらにエスカレートすると感情表現が乏しくなります。
悲しくても泣かず、嬉しいことがあっても笑わない・・・ここまでくると早急に手を打たなければ手遅れになります。
ここまで様々なサインを出していたのに読みとってくれなかった・・・きっと何をしても自分をみてもらえないんだという失望感に打ちのめされている状態です。
この状態を放置すると将来アダルトチルドレンなどの症状に悩まされることになります。
あなたの子供は大丈夫ですか?
ここまで読んできて心当たりはなかったでしょうか?
共働き世帯が多くなってきた現在、子供と向き合う時間が少なくなってきています。
しかし、愛情=時間ではありません。
例え短い時間しかないとしても、自分をどれだけ思ってくれているのかを子供は知りたがっています。
「あなたを愛しているよ」
その言葉と比例する思いがあれば、子供は愛情不足にはならないでしょう。
笑顔で子供に触れて、心からの言葉をかける。
これが子供にとって最上級の愛情なのです。
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