葬式の女性の靴(パンプス)やバッグ・アクセサリーの小物マナーは?ネイルはOK?
2016/09/13
人生のうち誰でも一度は経験するお葬式。最後のお別れの場だから、失礼のないようにきちんとした格好で故人を見送りたいですよね。喪服を持ってはいても、直前になって困ってしまうのが、靴やバック、アクセサリーなどの小物。とりあえず、家にある真っ黒なのでいい?ネイルはこのままじゃダメ?
ただでさえ急なことの多い訃報の知らせに、焦ってしまうことのないよう小物のマナーをおさらいしておきましょう。
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靴
黒一色で光沢のない素材のパンプス。
ヒールは太めで高さは2~3センチ、高くても5センチまでが適当です。
飾りや柄のあるものはNG。
ストラップは構いませんが、留め具まで黒いものを選びましょう。
お葬式に“光り物(ひかりもの)”はタブーとされています。
金属の付いたものやエナメル素材、ベロアも光沢のあるものなのでいけません。
また、爬虫類の皮も殺生につながるとされ失礼に当たってしまうので避けるべき。
ヒールについては、実際のところ注意すべきはその高さより“音”。静かな葬儀場でカツカツと音を立てて歩くのは故人や親族への配慮を欠いています。逆にペタンコ靴はフォーマルが原則のお葬式には不向きです。サンダルやミュールは肌の露出が多いとされNGなので、覚えておきましょう。
そして、忘れてはいけないのが中敷きの色。黒くない場合は黒の中敷きだけ売ってあるので、それを買って入れておくとマナー違反にならずに済みますね。
バック
黒で金具も飾りもついていない布製のハンドバックが基本です。
黒い地味な刺繍や、シンプルなリボンなら付いていても問題はありません。
靴と同様、光沢のあるものと爬虫類の皮はマナーに反します。爬虫類の形をあしらった模様も殺生を連想させるため避けましょう。
アクセサリー
着飾ることはNGとされるお葬式。
アクセサリーは付けなくてもマナー違反にはなりません。
付ける場合は、結婚指輪と白か黒の真珠のネックレスにしましょう。
真珠は“涙”を意味しているとされ、お葬式でも許されるアクセサリーです。
真珠以外だと、黒系のオニキスか黒曜石なら問題はありません。
また、ネックレスは必ず一連のものを。それ以上のものは“不幸が重なる”ことを意味してしまうためタブーです。
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ネイル
基本的にオフするかベージュのみ。
普通のマニキュアを使ったネイルなら除光液で簡単にオフ出来ますし、上からベージュを重ねて隠してしまうのもアリです。
しかし、困ったのがジェルネイルを施している場合。
お葬式までにサロンに行ってオフする時間もないということがありがちです。
海外のお葬式ではよくある、黒の手袋で隠すのは?という方もいるかもしれませんが、実際はお焼香の時には手袋をはずさなければいけません。
そんな時は、思い切ってジェルネイルのうえからベージュ系のマニキュアを塗って隠してしまうか、ネイルシールをペタっと貼ってしまうのも良いですし、ドラッグストアに売っているジェルをオフする溶剤(アセトン主成分のもの)やジェルネイル用の爪やすりで自分でオフするのもひとつの手。
せっかくのジェルをオフしてしまいたくないという方には、“ネイル用コンシーラー”がおすすめ。
ジェルネイルの上からそのまま塗って、お湯に浸けると剥がせます。ネットやドラッグストアで購入できます。
服装や小物はカンペキ!忘れてはいけないのが、ヘアとメイク
喪服や小物を完璧に準備したのに、いつも通りのヘアとメイクでいいの?
答えはノーです。
装いがフォーマルで質素に統一されているのにいつものメイクだと、逆に浮いてしまい普段はそうでもないメイクも派手に映ってしまって台無しに。
アイメイクやリップの色味を抑え、ブラウンやベージュ系を選びましょう。ノーメイクは逆に失礼に当たるので間違えないで。
ヘアはシンプルにまとめ、髪飾りをするなら黒のバレッタか小さく目立たないリボンにしましょう。
まとめ
いつあるのか前もって知ることが出来ないのがお葬式。基本はシンプルなブラックフォーマルですが、きちんとマナーに沿ったものを揃えるとなると普段使いのもので代用とはいかないものが多いようです。
直前になって焦って揃えて失礼に当たることのないように今から揃えておくのも故人や親族への心配りのうちといえます。美しいマナーで故人を見送ってあげましょう。
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