耳下腺炎の原因と症状は?治療方法と予防方法
2017/03/10

http://gooosle.jimdo.com/2016/06/27/
みなさん「耳下腺炎」という感染症はご存知ですか?
「おたふくかぜ」というと聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
耳下腺炎には2種類あり、「流行性耳下腺炎」と「反復性耳下腺」があります。
「おたふくかぜ」は流行性耳下腺炎のことを指します。
「流行性耳下腺炎」は主に幼稚園から小学生ぐらいまでの子どもが感染することが多いので、今まで「流行性耳下腺炎」に感染したことがあるという方も多いと思います。
「耳下腺炎」の原因や症状を知りたい!
治療方法はどういったものなのか?
「耳下腺炎」の予防はどうしたらいい?
このような疑問をお持ちの方はぜひ参考にしてみて下さい。
今回は耳下腺炎の原因と症状、治療方法と予防方法についてまとめてお伝えします。
スポンサーリンク
目次
耳下腺炎の原因と症状は?

http://www.tomonaga-kodomoc.jp/infect/mumps.html
「耳下腺炎」は耳の前にある耳下腺と下あごにある顎下腺に感染するのが特徴です
耳下腺は唾液を作る唾液腺の一つで、耳の下の耳たぶ付近にあります。
「耳下腺炎」は特に子どもがかかる感染症ですが、大人でもかかることがあります。
「耳下腺炎」には流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)と反復性耳下腺炎の2種類あるので
それぞれご紹介します。
流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)
流行性耳下腺炎は通称おたふくかぜと呼ばれています。
おたふくかぜは「ムンプスウイルス」というウイルスの感染が原因で発症します。
冬から春にかけて幼稚園や小学校で流行します。
主な感染経路は人の唾液を介してうつる飛沫感染です。
ウイルスを持っている人が咳やくしゃみをすることで感染します。
非常に感染力が強いですが、ウイルスに感染しても症状が出る人は6~7割で、残りの人はおたふくかぜの症状が出ずに済みます。
潜伏期間は2~3週間で、感染者と接触してから2~3週間後に片側または両側の耳の下にある唾液腺が腫れます。
発熱、唾液腺の腫れ、痛み(食べ物が嚙めない、飲みこめない、会話がしづらい)が主な症状です。(頭痛や嘔吐、吐き気を訴える場合もあります)
症状は基本的には軽症のことが多く、熱は3,4日、腫れは1~2週間すると軽快することが多いといわれています。
流行性耳下腺炎で高熱が出るとまれに合併症を引き起こす可能性があるため注意が必要です。
(髄膜炎(約10%)、脳炎(約0.2%)、難聴(1/15,000の確率)、膵炎目の充血、目やに)
一生のうちに一度でも感染すれば生涯免疫ができるため二度とかかりにくいといわれています。
乳児が感染することはごく稀で、主に3歳から10歳ぐらいの子どもが感染しやすいです。
大人が感染すると、男性は睾丸炎、女性は卵巣炎を起こすことがあり、不妊の原因にもなる可能性があるため、注意が必要といわれています。
反復性耳下腺炎
耳下腺や顎下腺が数か月から1年間隔で繰り返し腫れる病気です。
流行性耳下腺炎との見分け方は症状が繰り返されたらこの病気が疑われます。
また、反復性耳下腺炎は感染しません。
原因は分かっていませんが、感染症や虫歯、アレルギーの関与が原因ではないかといわれています。
潜伏期間は2~3週間と長いです。
流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)とは違い、一般的には片方の耳下腺だけ腫れますが、両側や片方ずつ腫れることもあります。熱はあまり出ません。
痛みは食事時のみでそれほど強くなく、腫れは2、3日でひきます。
5、6歳の子どもに多く、まれに大人にかかると女性に多いようです。
大人がかかると子どもより症状が重くなるといわれています。
主な症状は発熱、頭痛、耳の下が腫れる、体のだるさ、咳や鼻水です。
38~39℃の発熱が3~5日続くことが多いようです。
風邪の症状に似ていますが、耳の下のあたりに腫れや痛みを感じる場合は耳下腺炎を疑うようにしましょう。
耳下腺炎の治療方法は?
流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)
抗ウイルス薬がないため、対処療法になります。
保育園や学校を休んで安静にします。
耳下腺の腫れで痛みが我慢できない場合や発熱がある場合は解熱鎮痛剤を処方される場合もあります。
食事をしづらい場合は飲み物を飲む際にストローを使う、噛むと痛いという方は牛乳やゼリー、アイス、おかゆなど食べやすいものを少しずつ食べると食事がしやすくなります。
痛みが強い場合には、冷湿布などを貼って痛みを抑えるようにすることがあります。
冷たいタオルやアイス枕も効果的です。
反復性耳下腺炎
原因がはっきりとしないことが多いので抗生剤や鎮痛剤を処方されます。
反復性耳下腺炎の対症療法には以下のものが処方されることが多いようです。
・熱、痛み…アセトアミノフェン
・耳下腺、顎下腺の腫れ…抗生物質
抗生物質を服用することで 1週間以内に症状が消えてしまうようです。
薬を飲んで安静に過ごしましょう。
スポンサーリンク
耳下腺炎の予防方法は?
流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)
飛沫感染を防ぐために手洗い、うがい、マスク着用です。
ワクチンでの予防接種をおすすめします。
ワクチン接種は義務付けられていませんが、任意接種で1歳から受けることができます。
予防接種をしても感染してしまう場合がありますが、もし感染しても症状が軽いものになります。
反復性耳下腺炎
EBウイルスによる感染が原因のキス病が原因のものがあるといわれています。
これはキスや回し飲みなどが原因で他の人から菌をもらってしまうことが関係しているといわれています。なるべく回し飲みなどは避けましょう。
唾液の分泌を促すような食事をとって、唾液腺に悪い菌が貯まらないようにしていくことが大切です。
酸味のあるレモンや梅干など唾液の分泌が活発になりそうな食べ物がおすすめです。
また、普段からガムを噛む習慣をつけるのもおすすめです。
ガムは噛み続けることで唾液を出しやすくしてくれるので、予防につながります。
耳下腺炎を予防するには口腔内を清潔に保つことが大切です。
虫歯があれば必ず治療し、うがいをする習慣を身につけましょう。
まとめ

http://healthil.jp/37861
いかがでしたか?
症状に気付いた場合、どこの科に行くか迷われると思いますが、子どもであれば小児科か耳鼻科、大人であれば内科を受診してみてください。
流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)は子どもがなるものだと思っていましたが、大人が感染すると重篤な症状がでることもあるので、感染しないように気をつけたいですね。
感染しないためにも手洗いうがいと歯みがきをきちんとするように心がけていきましょうね!
スポンサーリンク