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ムカデに刺された時の症状&処置方法!家庭で出来る応急処置

   

ムカデに刺された時の症状&処置方法!家庭で出来る応急処置

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夏になるとバーベキューやハイキングなど、自然いっぱいのところに行って、はしゃぎたくなりますよね。

しかし、森の中などは意外と危険がいっぱいあります。その中で特に注意しなければならないムカデについてお話ししていきます。

ムカデは森の中だけでなく、家の中にも侵入してきます。バーベキュー中や家でくつろいでいる時に激痛が走ったと思ったらムカデに刺されていた!ということがあるかもしれません。そ

の時の対処法も含め、ご紹介していきます。

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ムカデに「刺される」?「噛まれる」?

ムカデに刺された時の症状&処置方法!家庭で出来る応急処置

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みなさんは「ムカデに刺された」という言葉を耳にしたことがありますか?

一般的に言われている言葉ではありますが、実はこれは間違いで、正しくは「ムカデに噛まれた」です。

ムカデは蜂のように針で刺すのではなく、顎についている一対の強靭なキバで噛み付いてきます。

噛まれた痕も他の虫のように斑点が1つではなく2つになります。

もちろん噛まれた時には激痛が走ります。それだけでなく、ムカデは蜂と同じように強烈な毒を持っています。この毒により、噛まれた時とは別の激しい痛みやかゆみを引き起こします。

また、それ以上に怖いのはアナフィラキシーショックです。これはムカデの毒に対する過剰な免疫反応(アレルギー反応)であり、めまいや嘔吐、頭痛、呼吸困難、血圧の低下などが起こります。

最悪の場合では死に至る危険性もあります。さらにムカデは夜行性ということもあり、夜寝ている時やくつろいでいる時に噛まれやす炒め、夜眠れなくなってしまうなどのノイローゼに悩まされる人もいます。

ムカデの毒は効率がいい?

ムカデの毒は蜂の毒とよく似ていて、噛まれた後、強い痛みを伴います。

この毒はセロトニン、ヒスタミン、酵素の3つの成分から成っています。ムカデはキバで傷を作り、その傷の中に毒を注入し、毒の成分によって効率よく働きます。ではこの3つの成分について詳しく見ていきましょう。

セロトニン

セロトニンと聞いてあれ?と思った人がいるのではないでしょうか。

そう、セロトニンは、ノルアドレナリンやドーパミンと並ぶ人間の体内で重要な役割を果たしている三大神経伝達物質の1つで、幸せホルモンとも呼ばれています。

この名前からもわかるように一般的には毒というイメージは少ないと思います。これ自体に毒と言える効果はないのですが、多すぎると神経にを過敏にさせてしまいます。

ヒスタミン

ムカデの毒のメインとされる成分で生体に広く分布するアミン(アンモニアが変化したもの)です。

アレルギーの原因物質で、花粉症の人などはよく耳にすることがあると思います。

外傷や他の成分によって活性化され、かゆみを、浮腫、痛みなどの症状を起こす原因となります。

酵素

酵素は様々な種類があり、タンパク質で構成されています。

ムカデの毒に含まれる酵素は、ヒアルロン酸を分解するヒアルロニダーゼ、タンパク質を分解するプロテアーゼ、スクロースを分解するサッカラーゼ酵素群です。

これらの酵素は、生物の構成成分を分解し、体内のより深い部分まで毒を浸潤させる働きがあります。

ムカデは鋭いキバで傷口の中に毒を注入し、酵素で周辺組織を破壊し、奥まで浸潤させます。そこでヒスタミンによる症状をセロトニンで倍増させるという効率の良い毒となっています。

これは私たち人間やムカデの天敵にとっては非常に脅威なものとなります。

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もしもムカデに噛まれてしまったら…!

ムカデに刺された時の症状&処置方法!家庭で出来る応急処置

http://healthil.jp/13723

ムカデの毒は非常に危険だということが分かったと思いますので、今後ムカデを発見した時には十分気をつけるとは思いますが、ムカデは音もなく忍び寄ってきます。

もしムカデに噛まれてしまった時の為に家庭でできる応急処置の方法をご紹介します。

みなさんは虫刺されの患部を冷やすと炎症が抑えられると聞いたことがあるのではないでしょうか。

虫刺され薬にも冷感タイプなどがありますよね。

しかし、ムカデの場合は冷やすのはNGです。冷やすと痛みが増したり、さらに痙攣を起こして気絶してしまったというケースもありますので絶対に水で流したり冷やさないようにしましょう。

ムカデの毒は神経毒で成分は前述した通りです。

その中でヒスタミンと酵素群は熱に弱いことが知られています。

これらの成分を働かなくさせる温度は42℃以上なので、指で毒素を絞り出した後、シャワーなどを使用して43℃のお湯で30分程度流すのが最適です。

お湯で洗い流した後は強力なステロイド系の軟膏やクリームを広範囲に塗ってください。

ステロイドは炎症や免疫力を抑制する働きがあり、ムカデの毒に効果があります。

広範囲に塗るのは、ムカデはキバだけでなく、足にある爪からも毒を分泌することができるので、見た目以上に被害は広範囲に広がっているためです。

また、アナフィラキシーショックを起こす場合もありますので、必ず病院へ行くようにしましょう。

まとめ

これまで紹介した通り、ムカデに噛まれると非常に危険です。

ちょっと痛いぐらいだから大丈夫、と軽く見て放置しておくと痛い目に遭ってしまいます。

まずは噛まれないようにするために家の中に入ってこれないよう対策をし、遭遇してしまった時は細心の注意を払いましょう。

ちなみにムカデは毒と同じように熱に弱いことが分かっています。見つけたら熱湯をかけると退治できますので覚えておくといいでしょう。

それでも噛まれてしまった時は非常に危険なので、前述のような応急処置をして病院に行くようにしましょう。

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